あっという間に時代はかわってきていますが、まごの学校教育にも変化がおとずれているようです。
2020年から小学校でもプログラミング学習がはじまります。
あなたはなぜ日本がプログラミング学習を急にするようにしたか、知りたくありませんか?
私には小学生男児のまごが2人います。
そのプログラミングとはいったい何なのでしょうか?あなたはわかりますか?
なぜこんな急にプログラミングの必要性がさけばれるようになってきたのでしょうか?
お孫さんのプログラミング学習を応援したいあなた、じいじ・ばあばのためにお伝えします。
プログラミングを理解してこそ孫のまなびも応援できる
まず最初に、「一般的なプログラミング」についてざっくり理解しましょう。
この章で書くのは、プログラマーや専門的なプログラミングをするほうのことです。
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STEP01プログラミングとはコンピューターがするべき仕事を順番に書いていくこと
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STEP02プログラミング言語で指示します人間の言葉をコンピューターは理解できないから専門の言語で書く
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STEP03コーディングプログラミング言語を使ってコードを書けばいい
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STEP04コードとはコンピューターに指示するための英語・記号・数字です
この、一般的なプログラミング言語・コーディングを理解してこそプログラミングなのですが、専門的すぎます。
次世代をになう日本の小学生、世界のこどもたちこそ、将来のためにプログラミング学習をする必要があるからです。
下の章からくわしく書いていきます。
この記事を読んで、われわれじいじ・ばあばも孫たちの未来を応援しましょう。
世の中「プログラミング」と言われるようになってきたのは世界で>第4次産業革命がすすんでいるから
現代の生活では、パソコンやインターネットが無くてはならない存在です。
あなたのお孫さんも自分専用を持っていたり、親のスマホを使いこなしてませんか?
赤ちゃんが泣きだしても、ユーチューブ(動画)を見せればごきげんがなおる子もいるんですから驚きです。
プログラミングか必要になってきた背景
日本は今、超少子高齢化社会のまっただ中にいます。
どんな分野でも人材が不足しているのです。
2016年6月2日、「日本再興戦略2016-第4次産業革命に向けて-」が閣議決定されました。
日本再興戦略2016-第4次産業革命に向けて-(抜粋)
第4次産業革命を支える人材育成、教育システムの構築
・初等中等教育におけるプログラミングなどの情報活用能力の育成等のIT 教育等などの3層構造で、第4次産業革命を支える人材育成・教育システムを構築する。
国をあげてプログラミング教育をすすめ、人材を育成しようということなんですね。
ところで第4次産業革命とは何でしょうか?
第四次産業革命は18世紀の最初の産業革命以降の4番目の主要な産業時代を指す。(中略)第四次産業革命はロボット工学、人工知能、ブロックチェーン、ナノテクノロジー、量子コンピュータ、生物工学、モノのインターネット、3Dプリンター、自動運転車などの多岐に渡る分野においての新興の技術革新が特徴である。(後略)
引用:ウィキペディア
ロボット工学・人工知能・ナノテクノロジー・3Dプリンター・自動運転車!
今まさに、第4次産業革命というものが世界では進行しているのです。
そしてこれが、次世代をになう子どもたちにも深く関わってくるのです。
ここで産業革命についておさらい
第4次産業革命にいたる第1次からの内容をおさらいしておきましょう。
時期 | 場所 | 特徴 | |
第1次産業革命 | 18世紀~19世紀 | 英 | 工業革命・蒸気機関 |
第2次産業革命 | 1870~1914 | 独・米 | 科学・電気・石油・鉄鋼・大量生産 |
第3次産業革命 | 20世紀半ば | 米 | デジタル革命・コンピューター |
第4次産業革命 | 2010年代 | 全世界 | ロボット工学・人工知能・IoT・VR… |
2020年から小学校でプログラミング学習開始!ICT教育を強化して人材を育成するため
2020年からは小学校でプログラミング教育が実施されます。
中学・高校ではすでに始まっていたのですが、小学校でも日本全国で全面実施されることになりました。
平成30年11月に文部科学省が出している「小学校プログラミング教育の手引(第二版)」を見ると、ICT教育を強化しようと環境を整えていることがわかります。
ICT教育とは何か
ICTとは
「Information and Communication Technology」の略です。
その頭文字をとり、日本語の意味としては「情報通信技術」となります。
前の章で第4次産業革命のことについてふれましたが、そこには人工知能(AI)やモノのインターネット(IoT)が出てきてますよね。
それらがつまりICTなんです。
「日本再興戦略2016-第4次産業革命に向けて-」にも、今後の生産性革命の鍵はIoTや人工知能などの第4次産業革命だと書いてあります。
ICT教育とは、パソコン・タブレット端末・インターネットなどの情報通信技術をいかした教育の手法です。
2020年を待たずに、先どりしてプログラミング教育を実施している学校や教育委員会もあります。
なぜ小学生にICT教育をするのか
どうして急に、プログラミングを小学生が勉強することになったのでしょうか?
①IT人材の不足が拡大していくから
ここに平成28年6月に経済産業省が発表した「IT人材の最新動向と将来推計に関する調査結果」のグラフがあります。
引用:経済産業省 IT人材の最新動向と将来推計に関する調査結果
グラフがしめすように、IT人材の不足はますます拡大していきます。
でも今の日本では、IT人材はしっかり育成できていないのです。
ITとは何か?
「Information Technology」の略 情報技術
人材が不足しているため、今後は、
・人工知能(AI)
・自動運転カー
・介護ロボット
などが日本を支えていく世の中になるでしょう。
それらはすべて「プログラミングされたもの」です。
今の小学生が大人になり、それらを作る時代になったとき、
ロボットやコンピューターをしっかり活用する社会にする必要があります。
そのため、自分たちが主体的にコンピューターを活用できる「プログラミング教育」をする必要性が出てきたわけです。
②ITを活用した問題解決能力が日本のレベルは高くないから人材を育成する
平成23年8月から翌24年2月にかけ、わが国が経済協力開発機構(OECD)の国際成人力調査(PIAAC)に協力しました。
参加国は24か国・地域です。
その調査でわかったことは、
- 読解力は日本が1位
- 数的思考力も日本が1位
しかし、ITを活用した問題解決能力は10位
なのです。
日本の読解力や数的思考力では世界一優秀であっても、ITを活用した問題解決能力は高くありません。
「日本再興戦略2016-第4次産業革命に向けて-」には、
日本の若者が第4次産業革命時代を生き抜き、主導できるよう、プログラミング教育を必修化する(後略)
とうたっています。
世界的な流れであるICTの波にのり、勝ちにいけるように、ICTに対応できる人材を育成するのがねらいなんです。
コンピューターに使われるのではなく活用する人間になろう
現代は、家電・自動車などあらゆるものにコンピューターが内蔵され、昔とは比べ物にならないほど豊かで便利な生活になっています。
コンピューターをしっかり活用していくためには、その仕組みを知ることがとても大切なのです。
未来を生きる子供たちは、たとえどんな職業につくとしてもICTとは切っても切りはなせない生活をおくるはずです。
その時にICTやプログラミングの知識がないと、世界的なICTの流れからおいていかれてしまうのです。
プログラマーを育成するのではなく、プログラミング的思考を育成する教育改革
プログラミング言語やコーディングを覚えるのではありません。
プログラミングの技能を習得して、プログラマーを育てるのではありません。
この教育のねらいは、プログラミング的思考を育むことなのです。
プログラミング的思考とは論理的思考です。
プログラミング的思考は、問題発見から解決までの過程がたいせつ
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STEP01問題を見出す
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STEP02プログラミング的思考必要な動きを分けて考える
⇅
動きに対応した命令(記号)にする
⇅
組み合わせる -
STEP03問題の解決
問題を発見したら解決にいたるまでの過程を、順序だてて自分の力で解決していく。
そう言う考え方です。
この考え方が必要なのは、プログラマーをめざす人だけに限りません。
どんな職業についても必要な力なのです。
それを小さいうちから育成して、世界的なICTの流れにも我が国の子どもが対応できるようにすることが目標なのです。
※小学校プログラミング教育の手引第二版を参考にさせて頂きました。
パソコンにビビってる場合じゃない。時代はすでにプログラミング!?
私たちの子供世代は公私ともにパソコンを使いこなし、進化したスマホやゲームにもちゃんと対応できてますよね。
でも我々の時代はようやくパソコンが使われはじめてきたころ。
そう言えば昔はポケベルとかPHSとかそれが最新式だったのに、あっというまに電話もパソコンもバージョンアップしていきます。
プログラミングが重要になる時代に孫のまなびを応援!じいじ・ばあばも勉強しよう
仕事でパソコンを使ってた人といなかった人の差が出てしまうのも、私たちシニア世代の特徴かもしれません。
パソコンが無くても生きていかれますが、その便利さに気づき使いこなしている人には、無くてはならない手であり、頭脳なのです。
新しいことに挑戦することは楽しいし、認知症予防にもなる。
「パソコンは苦手」と敬遠するのではなく、ゲームとか簡単な入力からやってみると良いですよね。
なんでもそうですが、毎日パソコンに触れることで上手になる。
タイピングを早くするためにいろいろやりました。
・歌を歌いながら歌詞を打つ。
・声に出して入力する。
・入力早打ちゲームにひたすら挑戦する。
などなど。
入力は意識すると遅くなるけど、無意識・夢中の方が速くて正確です。不思議ですね。
小学校でもパソコンの授業があるのか、、、なんて思っていたら、これからはプログラミング!
時代はどんどん進んでいきます。
大切な孫たちが波に乗り遅れないよう、教育格差に泣かないよう、援助してあげられることはしてあげたい。
じいじ・ばあばは時流の勢いに戸惑いながらも、目の中に入れても痛くない孫を応援したいのです。
セガトイズのこころみ「シニアと孫がプログラミング教室」!祖父母も孫も楽しめたようです
セガグループは、シニアと孫が最新のプログラミング玩具「マジカル・ミー・パッド」を使ってプログラミングを学ぶ、「シュミカツ!×セガトイズ プログラミング教室」を開催し、シニアと孫の11組45人が“プログラミングはおもしろい”を体験しました!#シュミカツ pic.twitter.com/EGTU2MBonA
— セガ公式アカウント (@SEGA_OFFICIAL) November 21, 2018
2018年11月18日(日)には、東京のセガサミーグループ本社にてシニアと孫が一緒に学ぶ「シュミカツ×セガトイズ プログラミング教室」が開催されています。
抽選で選ばれた11組の祖父母と孫が参加しています。
時期はちょうどクリスマスの少し前。
最初にこのイベントで使用する小学生向けタブレット「ディズニー&ディズニー/ピクサーキャラクターズ マジカル・ミー・パッド」をおじいちゃん・おばあちゃんから手渡してもらいました。
その後、
- 第1部:講師お二人によるプログラミングに関する講演
- 第2部:「マジカル・ミー・パッド」による祖父母と孫のプログラミング体験
となりました。
セガグループ初!近未来を想像させる日本最大級のコワーキングスペースで、シニアと孫が一緒に学ぶ「シュミカツ!×セガトイズ プログラミング教室」を開催 https://t.co/29j3to7a7R @PRTIMES_JPより
— セガトイズ公式 (@SegatoysJapan) November 18, 2018
孫と一緒に新しいことを勉強できるなんて 夢のよう!楽しそうですよね。
参加者の声を見ると、子供たちはどんどん先に進めていけたらしく、シニアの方も楽しめ頭の勉強になったようですよ。
※ディズニー&ディズニー/ピクサーキャラクターズ マジカル・ミー・パッドはこちら↓です。
都会ではプログラミングに関するいろんな催しが行われているんですね。
こういうイベントが全国で増えれば、核家族化している現代でも、祖父母と孫のふれあいができてうれしいですよね。
「学校で教わるプログラミングを自宅で勉強したい!」
そう考えている子供は多いはず。
勉強もそうだけど、ちょっとしたきっかけで「プログラミングってそんなに難しくない・楽しい!」って思えるようになれば、子供はどん欲に進めていけます。
私たちじいじ・ばあばはそんな孫たちの願いを、親の後ろでさりげなく応援していきましょう。
※この章は、シュミカツ!の記事を参考にさせていただきました。
まとめ
プログラミング学習をお孫さんとやりたいあなたのために、なぜいま急にプログラミングが必要になってきたのか調べてみました。
- 「プログラミング」と言われるようになってきたのは、世界で第4次産業革命がすすんでいるから
- 第四次産業革命はロボット工学、人工知能、ブロックチェーン、ナノテクノロジー、量子コンピュータ、生物工学、モノのインターネット、3Dプリンター、自動運転車など
- 2020年から小学校でプログラミング学習を開始するのは、ICT教育を強化して人材を育成するため
- ICTとは「情報通信技術」
- 日本のIT(情報技術)を活用した問題解決能力は高くない
- コンピューターに使われるのではなく活用する人間になろう
- プログラミング的思考は、問題発見から解決までの過程がたいせつ
国をあげてICTにとりくむ必要があると判断され、2020年から小学校でもプログラミング教育がはじまります。
世界の主要国でもプログラミング学習は重要視されています。
小学生のうちからしっかり勉強して、あなたのお孫さんが世界でも活躍できる人材になれるといいですね。